カーボンフレームのメリット・デメリットを徹底解説!特性を知らないと損する?

「カーボンフレームの特徴・メリット・デメリットは何なのか?」

「カーボンフレームの購入を検討ていますが、どんな風に選択すれば良いのか分かりません。」

みなさんはカーボンロードバイクを購入する時、こういった悩み事が出てしまうことがあります。

結論から

実は、カーボンフレームを選択する際には、

  • 特徴
  • メリット
  • デメリット
  • 注意点

上記の四つの特性を理解することが重要です。

これからカーボンフレームに乗り出す初心者や経験者でも、分かりやすいように解説していきます。

本記事を読むことで
  • カーボンフレームの基本的な特徴
  • カーボンフレーム自体のメリットやデメリット
  • 選ぶ際に気をつけたいポイント

上記の項目が初心者でも理解できるようになる。

カーボンフレームの特性を理解し、興味が湧いてくる。

こんな人におすすめ!
  • カーボンフレームの購入を検討している人
  • カーボンフレームの特徴・メリット・デメリットを知りたい

※本記事ではPR広告が含まれています。

目次

目次

カーボンフレームとは?その特徴と選ばれる理由

カーボンフレームの基本構造と素材

カーボンフレームとは、自転車のフレームにCFRP(炭素繊維を用いた素材のことを指します。

カーボンは強度と軽さを両立することができる優れた素材で、

  • 航空機
  • 自動車部品
  • スポーツ関連
  • 医療機器

などにも使用されていることで知られています。

カーボンフレームには炭素繊維を樹脂で固めた複合素材が用いられ、その設計によって性能や乗り心地が大きく変化します。

カーボンが採用される理由とは?

自転車フレームにおいて、

  • 軽さ
  • 剛性
  • 振動吸収性

という3つの要素は非常に重要です。

カーボンフレームには高次元でバランスよく実現できるため、

  • ヒルクライム向き
  • ロングライド向き
  • エアロロード向き

などの車体によく採用されています。

また、金属と違って「繊維方向」を制御できるため、フレーム設計の自由度が高く、ライダーの目的に応じた特性を持たせやすいという利点もあります。

初心者でも扱える?カーボンフレームの使い勝手

「カーボンはプロ仕様でかなり高価」というイメージが強い傾向です。

実は、フレームセットで10万円台から購入できるモデルが登場しております。

mun
10万円代と言っても、フレームセットの値段であるのと、オンラインの販売だけとなります。

完成車で買おうとすると、最低でも30万円代となります。

取扱いに注意が必要な素材であることから、使用前には基礎的な知識を持つことが望まれます。

【初心者必見】カーボンフレームを選ぶ際失敗しない選び方

フレームのグレードと価格帯の関係

カーボンフレームといっても、車体のグレード次第でカーボンの性質が大きく異なります。

エントリーモデル 厚みがありやや重いため価格を抑えている。
ミドルモデル 性能面と価格帯のバランスが整っている
ハイエンドモデル 極限まで軽量化され、剛性と強度を極めている。

予算に合わせて適切なグレードを選ぶことが重要です。

使用目的別の選び方(通勤・レース・ロングライド)

通勤や街乗りメイン エントリーモデル
ロングライドなどの長距離を走ることが多い ミドルモデル
ロードレースで高性能を求めている ハイエンドモデル

ロングライドを楽しみたいなら、振動吸収性に特化したエンデュランスモデルを選ぶと良いでしょう。

車体選びや店舗探しのポイント

ネット通販も販売していますが、できれば店舗で車体を確かめて、試乗することをおすすめします。

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ネットで購入した場合だと、試乗ができず自分の体形に合わないことも

メーカーによって
  • フレームのジオメトリ・形状
  • パーツ類の軸の長さ
  • サドルの高さ
  • ハンドルの幅

などで、車体のサイズ感が大きく変わってきます。

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車体を跨いだ時のフィッティングはかなり重要です。

信頼できるショップを見つけて、

  • 車体選び
  • アフターケアの相談

などができる体制を整えておきましょう。

品質保証やサポート体制の確認

高価な買い物だからこそ万が一に備えて、徹底したサポートも重要になってきます。

  • メーカー保証の有無
  • 保証内容の範囲

などのサポートを受けれるかどうかを、あらかじめ確認しておくことで、安心して使用することができます。

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因みにトレックの場合、初めて車体(フレームセット含む)を買った時、生涯保証が付きます。

メーカーによっては、一度破損してしまったカーボンフレームを、同じメーカーのフレームであれば割安で購入することが可能です。

【高性能な一面】カーボンフレームのメリット

ここからはカーボンフレームのメリットを、解説していきます。

車体が軽い

強度や剛性が高い

振動吸収に優れている

デザインの自由度が高い

車体が軽い

カーボンフレームの最大の特徴は、車体が軽いことです。

フレームセットは2kg以下(フォーク、ヘッドセット付)

完成車は7~9kg(ディスクブレーキ仕様、アクセサリー無し)

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リムブレーキ仕様の完成車は、7kg以下が多いです。

どうして軽いかというと、素材の密度が鉄系よりも低いため、同じ体積でも軽くすることができるからです。

強度や剛性が高い

もう一つの特徴が、強度や剛性が高いことです。

  • 剛性は、ペダルを踏み込んだ時の推進力に変えていくことが、重要になる。
  • 剛性が高いと、漕ぐ時に軽くなったり、高速走行が安定しやすい
  • 疲れやすいと感じた場合は、タイヤを太くするなどの工夫が必要

強度に関しては、鉄よりも約10倍あります。

カーボンの編み込んだ繊維の方向に沿って、強度が出てきます。

特に、BB(ボトムブラケット)周りは、大きな力が入る部分であるため、厚く仕上がっています。

この辺りでは、剛性が極めて高いです。

最近のカーボンフレームは、ミドルクラスでも剛性が高くて、快適性に優れているのも、特徴の一つです。

振動吸収に優れている

カーボンフレームには、振動吸収に優れていることも特徴です。

振動吸収するってことは、路面から出てくる細かい振動を、フレームが吸収してくれるわけなのです。

カーボンフレーム自体が、乗り心地を良くして、長距離走行が可能になるのです。

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快適性重視のエンデュランス型なら、さらに乗り心地が良くなります。

デザインの自由度が高い

カーボンフレームは元々、糸から作り上げているので、デザインの自由度が高いのです。

アルミやクロモリと言った、金属系はパイプからフレームに仕上げているので、デザイン性が限られています。

金属系では不可能なフレーム形状を、カーボンでしか出来ないほど自由度が高いのです。

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エアロロード型と言った、空力性能を重視したデザインが求めています。

【取扱注意】カーボンフレームのデメリット

ここからは、カーボンフレームのデメリットを、解説していきます。

値段が高い

外部からの衝撃に弱い

紫外線による影響

修理が難しい

値段が高い

カーボンフレームの最大のデメリットは、値段が高いことです。

理由

生産できる台数が限られる

製造上の都合でコストが掛かる

上記の内容が要因があります。

高いとはいえ、あまりにも安いカーボンだと、剛性や耐久性などに懸念が出てしまいます。

完成車の相場(2025年現在)

カーボンフレーム 平均で50万円前後

値段が高いからと言って、カーボンフレームの購入は止めとくのは、非常にもったいないです。

それでも購入の予算に余裕があるなら、検討してみるのもおすすめです。

外部からの衝撃に弱い

カーボンフレームは外部からの衝撃に弱く、「一点への強い衝撃」に弱い特性があります。

例えば

  • 走行中に落車
  • 何かに強い衝撃

などで局所的に強い力が加わると、外観では見えない内部損傷を起こす恐れがあります。

衝撃が入ると脆性破壊になるのです。

脆性破壊とは 一点に強い衝撃が加えると、一気に割れることを指す。

当たり所次第で、クラック(割れ目)が入ってしまうのです。

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上記の出来事があるように、カーボンフレームってかなりデリケートなんですよね。

紫外線による影響

カーボンフレームは長期間使用していると、

  • 紫外線
  • 湿気

による経年劣化のリスクが出てきます。

  • 屋外保管
  • 放置している状態

が続くとフレーム自体が劣化し、接着部分や塗料が傷めてしまう恐れがあります。

直射日光を晒さないためにも、室内で保管が必要になります。

修理が難しい

カーボンフレームは修理が結構難しくて、カーボンの修理がかなり特殊で、素人ではまず不可能に近いでしょう。

修理は原則プロに依頼するのが手っ取り早い方法ですが、(時間、費用、労力)が掛かってしまいます。

カーボン自体での修理が難しいので、取り扱いの注意が必要になります。

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一点の小さい損傷部分であっても、数万円掛かること

【最重要】カーボンフレームに対する注意点

ここからは、カーボンフレームに対する注意点を、解説していきます。

丁寧に扱えるか

使わない時は必ず室内保管

締め付けのトルクは厳守

丁寧に扱えるか

カーボンフレームには、どれだけ丁寧に扱えるかが、重要になってきます。

何故かというとカーボンフレーム自体が、かなりデリケートな作りになっているのです。

一般車(ママチャリ)などの鉄系

アルミフレーム仕様のスポーツバイク

金属系のフレームと同じ感覚で扱っていると、簡単に破損してしまう可能性があるのです。

方法
  • 不安定な状態で立て掛けない
  • 想定外の力を加えない
  • 原則室内保管 ※下記の見出しで詳しく解説します。
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カーボンフレームは寿命は長いけど、扱い方次第で壊れやすいのです。

使わない時は必ず室内保管

カーボンフレームは使わない時は、必ず室内で保管するようにしましょう。

野外に止めるデメリット
  • 雨風や紫外線にさらされて、フレームの塗料が剥がれて劣化する。
  • 鍵を掛けても、盗難されやすい

実は野外に止めると、カーボンにダメージが出てくるだけでなく、車体が盗まれるリスクが出てきます。

室内で保管することによって、劣化と盗難が防ぐことができます。

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カーボンフレームに限らず、ロードバイク(素材問わず)は原則室内保管です。

締め付けのトルクは厳守

カーボンフレームには締め付けの際、必ずトルク管理を守るようにしましょう。

金属系のフレームの感覚で無理に締め付けると、カーボン側が割れてしまいます。

  • シートポスト
  • ステム、ハンドル
  • BB(ボトムブラケット)

といったパーツ系を、フレーム側に固定する時、オーバートルクに気を付けましょう。

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指定トルクにはパーツごとによって違ってきます。

【まとめ】総合的に見れば圧倒的にカーボン

以上でカーボンフレームの特性について解説していきました。

カーボンフレームには、様々な特性を持っています。

初心者がカーボンフレームを使用する際は、細心の注意が必要になってきます。

カーボンフレームは他のフレームの素材より、かなりデリケートな作りになっています。

まとめ

カーボンフレームの身近なメリットは、車体が軽いのと強度や剛性が強いのが特徴

一方で一度の強い衝撃で破損してしまう弱点を持っている。

カーボンフレームはかなり高額で、取り扱いに注意が必要になる。

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この記事を書いた人

munxceのアバター munxce ディスクブレーキ仕様のロードバイクを特化したブロガー兼ライター

はじめましてmunです。
10年以上自転車業界に携わっていきました。
その経験を活かして、自転車に関する情報を発信していきます。
最近では生成AIを興味が出ました。趣味は、ドライブ・自転車全般

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